NBC長崎放送

  • 12月6日(日) あさ10時15分放送「世界一の九州が始まる!タネト~種でつながる物語~」 
2020/11/30/10:28

12月6日(日) あさ10時15分放送「世界一の九州が始まる!タネト~種でつながる物語~」 

皆さんは野菜の種を意識したことがあるだろうか?日本で流通している野菜のほとんどはF1種と呼ばれる一代限りの野菜。これに対してその土地に根付き種を採りながら何代にも渡って育てる野菜を「固定種」と呼ぶ。

この固定種野菜とその農法を守り継ごうという取り組みが、長崎県雲仙市で行われている。拠点となっているのはオーガニック直売所「タネト」。

その運営者・奥津爾さん(45)は、去年12月から「たねの学校」という講座を開催している。講師は、種採り農家として40年以上固定種の野菜の種を守り継いでいる岩崎政利さん(70)だ。岩崎さんの農法と哲学を学ぼうと、全国各地から農家や食に関心がある人たちが集まった。

 岩崎さんは種を採る作業を「種をあやす」と呼ぶ。まるで子どもをあやすかのように。種を採り野菜を育てることは、命を循環させること。その自然の循環の中に人は生きている。参加者たちは「たねの学校」の中でそのことを肌で感じていく。

 日本古来の野菜は、農家が種を守り継ぎ、それを流通させ消費者に食べてもらわなければ、いつか途絶えてしまう。「タネト」や「たねの学校」を通して、生産者と消費者、流通というそれぞれの立場の人たちがつながり、種を守り継ぐための取り組みが広がっている。

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