出島表門橋現場見学ツアー!
1/29(土)、見学家で写真家、現在は長崎大学に籍を置く小島健一さんに誘われ、「出島表門橋現場見学ツアー」に参加してきました。
出島表門橋(でじま・おもてもんばし)とは、かつて出島と長崎本土をつないでいた橋の代わりに、近代的な橋を渡そうというもの。
……というと、「え? 昔あった橋を復元しないの?」という声が当然上がりますが、実は江戸時代の出島と陸地の距離は4.5m、現在は川幅が広がって30mということで、かつての石橋を復元するのは不可能なのです。
そこで設計者の渡邉竜一さんが目指したのは「風景に溶け込む橋」。文化庁の「復元と誤解されない現代の橋であること」という難しいオーダーにも応え、長さ38mの橋をデザインしました。
しかも国指定史跡である出島側では、橋の重量を受けとめることが出来ない為、江戸町側だけで重量を支える独自の「シーソー構造」です。
その先進的なデザイン、構造を見学するべく、ツアーには全国から建築やデザインの専門家が集結。そのバラエティ溢れる顔ぶれにびっくりしました。
(↑)参加者たちは、出島付近に集合した後、西海市の大島造船所にバスで移動。
なんと、出島表門橋は「鋼鉄製」ということで、鉄工のスペシャリスト・大島造船所の皆さんによって作られていたのでした!
(↑)造船所では、安全のため、参加者全員ヘルメットを装着!
(↑)床の取り付けと塗装以外は、ほぼ完成とのこと。どれどれ……
(↑)全長38m、重さ50t(最終的には70t)の鋼鉄の橋は、大きく、美しく、繊細な作りに見えました。
(↑)横から。
(↑)実際に架けられたら、見ることが出来ない角度で……。
(↑)ご一緒した、左からミュージシャンのパラダイス山元さん、設計者の渡邉竜一さん、小島健一さん、村山仁志の貴重な!?写真(╹◡╹)
東京在住の渡邉さんは表門橋の建設のために、この3年間で少なくとも60回は長崎を訪れています。
橋はこれから塗装されて栗の木の床が仕上げられ、船で出島付近まで運ばれた後、クレーンで架けられるそうです。
架橋は2月27日(月)。朝9時半から11時頃まで架橋イベントが行われます。
実際に橋が架かるのは、午前10時頃だとか。
恐らく、これから100年、200年と残る橋です。歴史的な瞬間を見に行ってみては……?