NBC長崎放送

2016/09/12/22:24

第7回 9月12日放送

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今回の情熱人は、

有田焼創業400年を迎えた焼き物のまち有田町で

伝統の技を受け継ぐ女性陶芸家 奥川真以子(おくがわ・まいこ)さん。

 

奥川さんは、現在41歳。

祖父は有田焼大物成形ろくろ師で国の無形文化財の奥川忠右衛門さん、

父親は現代の名工、奥川俊右衛門さんという家系に生まれました。

学生時代はスポーツに打ち込む日々を送り、関東でスポーツ関係の職場に就職。

22歳の時にお母さんからの「かえってきて、家業を」の一言で、

焼き物の道に進むことを決意し、23歳で有田窯業大学校に入学。

2年間焼き物の基礎を学び、その後、父親である奥川俊右衛門さんに弟子入りしました。

 

5年ほど経ったある日。

公募展への出展を命じられ、そこから真以子さんの作品作りが始まります。

「5年間は奥川真以子とわかるものを出展しなさい」という俊右衛門さんの言葉を受け、

真以子さんは“カラー”をモチーフにした作品を作ることを決めます。

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“カラー”にした理由は、

凛とした姿に惹かれたのと、内側の棒状の花の部分を葉で守られているところが、

祖父、父に守られている自分と重なるという想いから。

 

守られながらも、偉大な祖父や父親の存在が、

真以子さんのプレッシャーとなる時もあったそうですが、

自分の作品を作る中で、もっと頑張ろうと思うようになり、

この道に入って18年が経過。

 

現在は、釉薬を含め、自分らしい作品を模索中です。

自分らしい作品を作るためには、作品の幅を広げることが大事、

そのためには技術の習得が必要だと、技術の研さんに励んでいます。

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人が癒されるような作品を作りたいという真以子さん。

奥川さんのやわらかい雰囲気のような、

あたたかみのある作品を楽しみにしています。

 

 

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