NBC長崎放送

2016/10/14/10:00

雲仙のプロ観光ガイド「さるふぁ」 佐々木雅久さん☆

”九州を愛し、地元・長崎のために情熱を注ぐ人達を紹介する「九州情熱人」のコーナー。

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今回は、雲仙の観光ガイド 「さるふぁ」の佐々木雅久(ささきまさひさ)さんを取材しました。

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佐々木さんは、天草生まれ、雲仙育ち。若い頃は東京に出て仕事をしていたことがありましたが、雲仙に帰ってきて、今から約10年前2007年に雲仙観光ガイド「さるふぁ」を設立、代表として奮闘する日々が始まりました。ちょうどこの「さるふぁ」を作る前の年に「雲仙ブランド委員会」があり、当初は10名程で立ち上げたそうです。最初は思うようにガイドの仕事・依頼がなく、メンバー間で不満がでてきたりして徐々にメンバーが脱退していったそうです。が根気強く活動を続けることで、周囲からの注目が集まり、今では旅行会社からも広く知られ声が掛かるようになり、旅行会社8社と契約があり、年間8000人から9000人ほどガイドしているそうです。佐々木さんはジオパークのガイド講師も勤めていて、その生徒の皆さんがサポートしてくれていたりするそうです。

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雲仙市は島原半島西部の人気観光地。日本初の国立公園で夏は避暑地としても有名、温泉街も年中大人気!登山客も多い場所です。そんな盛り沢山の魅力がある雲仙をガイドするには豊富な知識が要求されます。


「特に雲仙の場合は火山もありますからジオパーク的なものからもちろん歴史もありますから。でも、僕もともと歴史がすきだったし、せっかく帰ってきたから地元の歴史を勉強したいと思って、研修会に参加してその繋がりで今の「さるふぁ」ができるということになるんです。言ってみれば知りたい事とやりたい事が一石二鳥だったという事で
僕にとっては良かったんです。」

趣味と実益を兼ねたっていう感じですかね?

「そう!そう!まさにそのとおりです!」

しかも時代のニーズとマッチした?

「そうなんです。ちょうど長崎さるくが始まったのが2006年。その時に研修があってということで、ちょうどそういう流れの時だったんですネ。世の中にガイドという存在が知られていくそういう時期だったんですよ。」

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「さるふぁ」という名称の由来、それは・・・硫黄のことを英語で「sulfur」と言うから硫黄泉の雲仙ならでは!ということで「さるふぁ」命名したそうです。

近年、爆発的に観光客が増えた理由は、「地獄ナイトツアー」だそうです。これが大人気で急激にお客様が増えているそうです。近年では外国人客が多い、英語でのガイドにも対応しているそうです。佐々木さんに当初取材を申し込んだ時に、彼は僕は情熱人じゃないですよ!とおしゃったんです。その意味を聴きました。

「僕なんのためにやってるかって言うと・・・地域のためとか、そんな大げさな事ではなくて、目の前のお客様に雲仙を楽しんでもらいたい!少しでも興味をもってもらいたい!たぶん一期一会かもしえません、一回限りかもしれないけど、出逢いがあった人に、雲仙を楽しんでもらいたい!雲仙のファンになってもらいたい!そういう想いでやっています。」

 毎日がLIVEパフォーマンスですね?

「そうなんですよ!僕はどっちかっていうと説明する人:解説者というよりはエンタテインメントだとガイドの仕事は!と思っていて、どっちかって言うと芸人さんに近いかもしれない。ハハハ・・・笑。」

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芸人さんのようにネタ帳もあって、解説書やガイドブックには載っていないような情報を日々集めているそうです。どうしてもガイドにはボランティアのイメージが強いのが実情で、それ自体を否定するわけではないですが、今後の目標としてプロの職業として「ガイド」を育成できるようになりたいという熱い思いがありました。

 

これから先、観光業のひとつのプロの仕事としてガイドという職業に就く若者が長崎に残って活躍する時がくるように道を作っておきたいと話す佐々木さんに力強さを感じました。(情熱リポーター 古田沙織)

 

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