NBC長崎放送

2016/09/23/10:00

長崎街道の旧宿場町をマルシェで元気に☆土屋佳代子さん

”九州を愛し、地元・長崎のために情熱を注ぐ人達を毎週紹介している九州情熱人のコーナー。jonetsujin-head

今回は、長崎街道の旧宿場町をマルシェで元気にしている土屋佳代子さん(つちやかよこ)さんを取材しました。

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土屋佳代子さんは、大村市在住の主婦であり、3人のママであり、ご自身が雑貨クリエーターでもあります。仲良しのママ友(お子さんが同級生同士)の福田さんとふたりで「何かやりたいね」と立ち上がり長崎街道の松原宿であった大村市松原町で、宿場町ならではの旅館跡の古い建物を活用して昨年9月に初のイベント「松原宿マルシェ」を開催。

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好評を得て、昨年の11月、今年の3月にもマルシェを開催。5月には大村市の野岳湖で開催された新茶まつりにも出張マルシェするなど活発に活動を展開しています。

 

 

松原で暮らし、子育てしつつ生活をしていく中で、土屋さんは、どんどんまちが寂しくなっていくのを肌で感じてきました。

 

「松原小学校の児童数がここ20年間で半分にまで減ってしまっているんですよ。で、なんとか松原に賑わいを取り戻したいなって思いから始めました。よそからたくさんの人に来て頂くためにはいろんな作家さんに出て頂いて足を運んでもらえたらなと思ってマルシェにというカタチを選びました。もぅ友達の友達に頼んだりとか、あるいは自分で飛び込みでお店に行って出てもらえませんかとか、お手紙書いて送ったりとかですね・・・。そんな感じで最初は出店者を集めていきました。」

大村市の松原町はかつて茶屋や宿屋があったりした街道宿場町らしく、今でも旅館跡が残っていたり道幅も現代よりも格段に狭く、昔ながらの白い塀が残っている場所もある風情ある町です。

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松原包丁も有名ですので職人のまちという印象をお持ちの方も多いかもしれませんね。

「松原マルシェ」は地元の行政からも注目されていて、広報誌で大きく取り上げられたり、開催告知などでもサポートしてくれているという地域あげてのイベントになってきているそうです。主催の土屋さんたちは、マルシェのその先も見据えています。

「なにしろ主催者がふたりで、いつする?どうする?っていうレベルでやっているので。できるだけ長く続けていければイイなって思っていますし、私たちが目指しているのは、ただマルシェだけをやるのではなく、そこから先に例えば空き家を利用してカフェをOPENさせたり、雑貨のお店だったり、遊びにこれるまちにできたらイイなと思うので、そういう風に繋げていきたいと考えてます。実際に移住したいとか・カフェをやりたいんです!っていうお声を何件か頂いて実際に見て頂いたりもしたのでそういう風に繋げていければイイなと思ってます。」

松原には松原八幡神社があり、この神社には541年の伝統を誇る「松原おくんち」という秋祭りがあります。

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この松原おくんちも、少子化・人口減少の影響で年々寂しくなっていたそうですが、去年からこのマルシェを「松原くんち」と同時開催にして盛り上がっているそうです。

ということで、次回の「松原宿マルシェ」は11月19日(土)・20日(日)に開催!明治時代の庄屋、いわゆる村長だったお宅(空家)を借りての開催。

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そこは中に入ったら何十年も開けていない金庫があったり、古い欄間や襖絵などが残っているので会場ではマルシェとあわせて建物の中までしっかり堪能して昔はこんなだったんだなと思いを馳せたり歴史を感じたりもできるそうです。

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「松原宿マルシェ」では現在出店者を募集中だそうです♪詳しくはweb検索してみてください。

 

 マルシェは周囲の人たちや・学生・土屋さんたちのお子さんたち世代の若者の手伝いで切り盛りされているそうなので、地元のみなさんがまず楽しんで面白がっていくことで進化しながら長く続いていくだろうなと思いました。

(情熱リポーター 古田沙織)

 

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