NBC長崎放送

2016/08/19/11:00

空き工房とクリエイターの架け橋☆村上奈都美さん

九州を愛し、地元・長崎のために情熱を注ぐ人達を毎週紹介していく「九州情熱人」。

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今回は焼き物の町ならではの活動で地元を活気付けている女性

村上奈都美(むらかみ なつみ)さんを取材しました。

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彼女が勤務しているのは波佐見町役場の商工振興課↑さすが、焼き物の町!事務所の部署別プレートも波佐見焼きでした!

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村上さんは、福岡県出身、以前福岡県博多の出版社で仕事をしていた経験を生かし、なにかまちづくりに関わる仕事ができないかと思い、波佐見町の地域おこし協力隊に応募したのがきっかけで2年前から波佐見町に移住しました。30歳になった時にちょっと立ち止まることがあって、住まい・住む場所を替えようかと考え、九州が良い!焼き物が好き!で、まるで運命的なご縁があって波佐見町で暮らしていらっしゃいます。雑誌編集のノウハウを活かし、最初はとにかくまちを徹底取材!興味のあった窯元めぐりからスタートして、具体的なプロジェクトとして取り組んだ活動の第一弾は地元の金屋神社をクローズアップした焼き物のおみやげもの作りでした!

「せっかく町の産業が波佐見焼きなんだけど、お土産でお友達に器を買っていくって結構ハードルが高いから、趣味とか好みがあるから・・・で、町にすごくイイ神社があって、波佐見焼きで何か友達にも少し想いをこめて渡せるものを作りたいって考えて、じゃぁ波佐見焼きでお守りを作ろうってなって。窯元の方・デザイナー・私と役場で協力して企画して作って、じゃぁ2年目はそれにプラスして今度はおみくじを作ろうってなって、コンプラ瓶に入ったおみくじを作って、今年は絵馬を準備していて・・・あとはこれを長く継続させるようにっていうのを目標にしていて――。」

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(↑私が2年ほど前に友人からプレゼントしてもらって財布にいれて持ち歩いている焼き物お守り♪ほかにもいろいろな色があります☆)

その他にも様々展開されている彼女の活動なのですが中でも特に注目したいのが空き工房の活用対策です。東彼・波佐見町の移住促進対策の一環として、焼きもののまちならではの窯元や生地屋で使われていない工房や作業場を物件化して貸し出す取り組みを企画した“空き工房バンク”は「空き工房×想像&創造力=新しい仕事場」というコンセプトです。 村上さんは物件とクリエイターを結びつけるキューピットみたいな存在です。

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「誰でも入ってほしいされにでも借りてほしいってわけではなくて、ある程度まちのことを知ってくれて、まちを好きでいてくれて、これから永くまちに住んでいこう!って思ってくれている人に借りていただきたいので、まずは私がまちのことをお話したりとか空き工房の良い点・悪い点などをお話した上で少しずつ進めていくような感じですね。田舎暮らしってすごく良いイメージだけを持ってこられる方もいるとおもうんですけど、やっぱり地域のつながりだったり、まちを守ってくれてる人たちがいるから今この波佐見町っていうのがあるので、できるだけ溶け込んでくれる方に借りてもらいたいなって思って――。」

IMG_5012正式には今年の10月から入居者を募集する昨年の12月から活動をして情報公開はしています。

空き工房バンク

問い合わせは毎週もらっている状態です。問い合わせは木工作家や鉄を使った作家さん・お店をしたい等さまざまなタイプに及んでいる、申請や法律関係の準備もあるので今は準備期間といった感じだそうです。

 

来年6月で協力隊の任期は終えるけれども活動は継続していくとのことです。ご自身で一軒の空き工房をDIY中で完成後は事務所として永住予定だということですよ。きっとオシャレで素敵な事務所になるのでしょうね。

IMG_7103「どんなことでも継続していかなくては意味がない!」と話す村上さん、波佐見町に腰を据えてご自身の活動をますます本格化させていく!その覚悟と波佐見町への愛を感じました。

詳しくは「空き工房バンク」のwebサイトをご覧ください。

(情熱リポーター 古田沙織)

 

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