9/21 平和を願って『平和揮ごう』
(佐々木)
私は今、長崎市平野町の原爆資料館に来ています。
(佐々木)
みなさん、きょう9月21日は、何の日か、ご存じでしょうか?
実は、国連が定めた「国際平和デー」なんです。
それにちなんで、きょう、日本全国およそ50か所で、ある同じイベントが開かれたんです。
そのイベントとは・・・こちらをご覧ください。
<VTR・ナレーション>
さきほど午後4時から、平和公園で行われたのは「平和きごう」と呼ばれる書のイベント。
平和を願いながら、書道家が大きな紙に筆を走らせます。
この書道家、誰かというと・・・
そう!われらがゆきちゃん! もとい、樋口せいよう先生!
日本一を12回も受賞した経験を持つ書道家のゆきちゃんが、ここ被爆地長崎での平和揮ごうを任されたというわけなんです。
真剣な表情で書くゆきちゃん!
何と書いたのかは、この後ご覧いただきます。
(佐々木)
この原爆資料館に、その書が展示してあるんです。
樋口先生が、あそこに!先生~!
改めまして、樋口先生、ゆきちゃん、おつかれさま!
(樋口)
みなさん、こんばんは。書道家の樋口晟瑤です。
(佐々木)
書いてみてどうでしたか?
(樋口)
平和記念像の前は、平和を世界に向けて発信する場所で、そこで筆を執らせていただくということは本当に光栄なことで、まだドキドキしています。
(佐々木)
実際に書いた書がコチラです。なんと書かれたんですか?
(樋口)
「和を以て貴しと為す」。
聖徳太子が定めた十七条憲法の第一条として知られている言葉です。
諸説あるんですが、和を大切にしよう、お互いを尊重しあい理解することが大切だよ、という意味が込められているんです。
(佐々木)
そもそも、どんなイベントなんですか?
(樋口)
和プロジェクトTAISHIという和の文化を通じて平和活動を行っている団体が、2017年から行っているイベントで、今年は長崎広島、東京のほか、あわせて50か所ほどで、全国の書家や高校書道部が参加して、同じように平和揮ごうが行われました。
(佐々木)
去年の平和揮ごうの写真もあります。
今年もきょう、同じ日に全国各地で行われたということですね。
ちょっと近づいてみます。
紙は1.8メートル✕3.6メートルという大きさ!
大きな紙に書くのは大変だったのでは?
(樋口)
縦の長さ1.8mだけでも私の背丈より大きいく、書道の先生の家で練習させててもらったのですが、いつもの半紙サイズより全体のバランスをとるのが難しかったです。
(樋口)
この大きさを書かせていただくまでの多くの方にご協力をいただいたので感謝の気持ちで一杯です。
(佐々木)
近くで見ると躍動感があふれているのが分かります。
どんな思いを込めて書いたのですか?
(樋口)
長崎といえば「被爆地」。
平和を祈る場所でもありますし、長崎の皆さん、そしてこの土地にはどんな困難をも乗り越えるという強い魂が宿っていると私は感じています。
その心をこの書で表現できたらな、と思い書かせていただきました。
(佐々木)
このゆきちゃんが書いた平和揮ごうは、およそ2週間ほど、この円形ステージに展示されるそうです。
ぜひ見に来てみてください。
<放送日:2021年9月21日(火)>
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