Pint

 
Pint特集
2021/09/15

9/15 ”害獣”イノシシを波佐見の名物に!

ミツロウラップ

【ミライのためにできること】

今回は東彼・波佐見町のホテルでジビエ料理として提供されているイノシシ肉の話題です。

ハンバーグに、キーマカレー、そして、ちゃんぽん。
波佐見町のホテルでディナーメニューに並ぶこの3品に使用されているのはイノシシ肉です。

 
 
≪インタ:九州教具株式会社・事業開発部リーダー 内村 灯さん≫
おいしく食べられるだけじゃなくって地域社会に貢献できるんでっていうところがですね。
ひとつのイノシシの価値だなと。
 
 

イノシシが農作物を食べたり踏みつけたりすることによる被害。
波佐見町によりますと昨年度、イノシシによる町内の農業への被害は74件、
およそ450万円にのぼります。

株式会社モッコではこのやっかいもののイノシシを食肉加工し、消費拡大を図ることで
持続可能な農業を促進してSDGsにつなげようとしています。

 
 
≪インタ:株式会社モッコ・代表 城後光さん≫
(猟師さんが)自家消費でイノシシを配られるケースもあったんですけど、どうしても食品衛生上の問題とか処理の問題とかで、あまりおいしくないっていうイメージがあったんですけど、私たちは適切に処理をしておいしいっていうかたちで食べていただける環境になると、また名産っていうかたちで今までなかったものがつくられる。
 
 

現状、波佐見町で捕獲されるイノシシのうち、食肉処理をされるのはわずか13%ほどにとどまっています。

一方で、地元猟友会の高齢化も進んでいます。
自治体からイノシシの捕獲に報奨金も支払われていますが、
モッコでは、これにさらに買い取り金を上乗せして担い手不足を解消できないかと考えています。

 
 
≪インタ:城後さん≫
私どもは1キロ100円で買い取りさせていただいているんですね、
少しでもイノシシをとられる方が参入しやすい、他のサラリーマンやられている兼業として、若い方もイノシシの捕獲に取り組んでいただければいいなとは思います。
 
 

波佐見町で捕獲され加工されたイノシシ肉は町内で味わえます。
2021年7月からホテルブリスヴィラ波佐見で提供が始まりました。

イノシシ肉100%のミンチ肉で作ったハンバーグや、こちらもイノシシ肉ミンチを使ったキーマカレー。
さらにちゃんぽんまで、麺の上にはイノシシ肉が乗っています。
豚肉と比べても、高タンパク低カロリーで鉄分やビタミンが豊富だというイノシシ肉。
お客さんの評判も上々だそうです。
 
 
≪レポート:岸竜之介≫
おいしいですこれ。
イノシシの独特の臭みとか堅さがあるのかなと思いつつも、全くないです
 
 
≪インタ:内野さん≫
イノシシ肉を食べたことがない初めての方にも安心してお召し上がりいただけるんじゃないか。(波佐見)観光の目的の一つになってくれると我々も嬉しいなと。
 
 

獣害による農業への悪影響を防ぐためにもイノシシ肉の定着をはかり、波佐見の名物に推し進めます。

◆放送番組:Pint
◆放送日 :2021年9月15日(水)