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村山 仁志
2016/01/15

ことばのデッサン力

ちょっとお恥ずかしいですが、この1年ほどで描いたボールペン画を何枚か・・・。

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どれもパソコンモニター上の写真や動画を見ながら、
青と黒のボールペンで、2~30分ほどで描いています。

よく聞かれるのですが、下書きはしません。
いきなりボールペンで描いています。

以前から、鉛筆と消しゴムを使って人の顔を時々描いていたのですが、
だんだん鉛筆がまどろっこしく感じられてきたので、
去年くらいから、ボールペンを使うようになりました。
(鉛筆の持つ独特の風合い、暖かみも捨てがたいですが・・・)

いくらでも書き直せる鉛筆と違って、ボールペンは後戻りが出来ません。
鉛筆のように、シャッシャッシャッと「何となく」書くことが許されないので、
以前より、一本一本の線を慎重に書くようになりました。
趣味とはいえ、絵を描くことに緊張感が生まれ、スリリングで楽しいです。

ところで私は20代の頃、5年ほどラジオ佐賀で報道記者をやっていました。
もう20年前。恐らく、ペンと紙で原稿を書いた最後の世代です。
(現在のニュース原稿は、ほぼ全てがパソコン上で書かれています)
当時、私を指導した報道デスクが大変恐ろ・・・厳しいひとで、
「放送原稿は、書き直してたら間に合わないこともある。だから絶対に書き直すな。
そもそもニュース原稿を鉛筆で書くな!」
・・・とよく言っていました。
つまり私は、絵で言うところの鉛筆デッサン、下書きを禁じられた訳です。
ひとたび原稿を書き始めたら、とにかく最後まで書き進めなければいけません。
まるで失敗の許されない、一筆書きの様。結構な緊張感です。

デスクの指導通り、私はボールペンでの原稿書きにひたすら励み・・・
正確な原稿を素早く書けるようになった・・・かどうかは定かではありませんが(汗)、
今になってみると、あれは「ニュースのポイントを掴む訓練」にもなっていたなあ、
と思います。
ニュース原稿の「デッサン力」の基礎を鍛えるトレーニング、とでもいいましょうか。

こうした「デッサン力」は、様々な分野に通じることで、
例えばアナウンスのフリートークでも、小説の執筆作業でも同じことだと思います。
余計な言葉、意味の無い言葉で飾り立てることなく、なるべくシンプルな言葉で喋り、
綴りたいものです。

今の私は、絵を描いていても、マイクの前で喋っていても、小説を書いていても・・・
常に自分の「デッサン力の無さ」を感じています。

いつか、時間をかけずに迷い無く一本の線を書ける人間になるのが目標なのです。

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